朝活で知り合った人にネットワークビジネスに勧誘された話
この間、朝活ってやつに初めて行きました。
やはり勉強熱心な人が多くて刺激になりますね。
主催はスティーブン・R・コヴィーの「七つの習慣」オタクな人で、結局その人の独演会になってしまいましたが、それはそれで楽しかったですw
で、問題の人とはここで知り合いました。
その人の何が問題だったのか。それは彼が私をネットワークビジネスに勧誘してきたことです。
私は人様に偉そうなことが言える立場ではありませんが、彼らのように道を間違えた人を見ると悲しくなります。
感じのいい人が隣の席にいたんです
よくセミナーなんかの注意書きに書いてあるのですが、本当に勧誘目的の人が来るのですね…。
ちなみに、セミナーの注意事項には大体以下のような一文が書かれています。
ナンパ目的、ネットワークビジネスや宗教の勧誘をされる方は参加をお断り致します。見つけ次第、退場して頂きます。
今回の朝活の主催者は交流の場を提供することを目的としていたので、その人と連絡先を交換したのは割と自然な流れでした。
私も同じような方向性を持った仲間と情報を交換したり、刺激を受けたかったですから。
ビジネスの先輩を紹介してくれるらしい
別れ際に、彼は自分の働いている職場に既に自分でビジネスを運営している人がいるから、私に紹介してくれるといいました。
私が将来、何らかのビジネスを持ちたいと聞いていたからでしょう。
その場はとりあえず「それはありがたいです!ぜひ良ければお話を聞いてみたいです(´∀`)」みたいな返事をしておきました。
でも、なんか変だったんですよね。 そんな人は自分のビジネスできっと忙しいのに、わざわざ見ず知らずの他人のために時間を割くでしょうか?
しかも、私はかなりざっくりとした事しか彼には伝えていなかったのに。
さて、3日後…。
彼から例のビジネスマンが興味を持ったので、私と会ってくれるとLINEでメッセージがきました。
怪しいとは思いましたが、いくつかの心構えと予防線を引いた上で会ってみることにしました。
相手に下心があるなら、だいたいこの辺りを意識しておけば、何となく意図が見えてきます。
【怪しい場所に出向く前に意識すべきこと】
- 相手は何故私に会いたいのか?会いたいと思うのかを冷静に考える。
- 場所をこちらから指定する。これで相手の動きを見る。
- 時間は2時間までと事前に予告。時間をあらかじめ区切って約束する。
- 名刺など、個人情報は渡さない。
- 何か勧められても、その場では絶対okしない。
以上のことを意識して、LINEで実際に会う日時などを打ち合わせました。
これらは最低限の下準備です。怪しい場所に自ら出向く場合は、この位はやるべきです。
案の定、彼らはLINEでのやり取りの段階で、いくつかのチェックポイントに引っかかりました。結果は以下の通りです。
1.について
30代の名もない男に、会ったことも無い人がわざわざ会いたいでしょうか。しかも、こちらが会いたい理由はかなり曖昧なはずなのに。
2.について
最初、こちらから申し出て、相手の同意を得たうえで店を探しました。
しかし、理由を付けられてあっさり別の店を指定されました。それ自体が無礼だと思いますが、前もって提示されていた店探しの条件が厳しかった割に、向こうはすぐに新しい店を提示してきました。事前に決めていた可能性大。
3.について
あらかじめ何時までいられるか確認されました。
〇時までなら大丈夫ですよって伝えたら、ポロっと「ああ、それだけ時間あれば大丈夫ですね!」って言ってました。
何がだよw
てか、忙しいのにわざわざ会ってくれる人のほうが、何時までならokとか指定するもんじゃない?
ありがたいけど、どっちがゲスト(お客さん)なんですかね?
うーん、怪しい。疑いだしたらキリがないのですが、私もそれなりに場数は踏んでいるので、相手が何を狙っているのかがチラチラ見えます。
悪い人たちは、技術の差はあれど全ての不審な点を覆い隠せる訳ではありません。
人間、欲の皮が突っ張っていると、おかしな点が見えなくなってしまいます。
すぐに何らかの結果が出したいと焦るのは分かります。しかし、見るべきところが見えないと、彼らに食われます。
案の定、ネットワークビジネスに勧誘されましたw
はい、案の定でしたw 自己啓発セミナーやネットワークビジネスに誘われましたw
昔のネズミ講や情報商材ビジネス、マルチ商法のイメージみたいに、複数人に取り囲まれて彼らの「提案」に合意するまで帰れない、とかはありませんでしたが。
おそらく、そういった手口がかなりグレーであること、世間一般に知れ渡ってしまったことから、彼らの親玉も手荒なマネはしないように言い含めているのでしょうね。
待ち合わせ場所のオシャレなカフェには、私を誘った人と噂のビジネスマンさんがお行儀よく待っていました。
どっかで聞いたことのある話を延々2時間話続けたビジネスマンさん
話の内容はぶっちゃけ大して面白くなかったです。
いかに自分が素晴らしい教えに出会って人生が変わったか。
何故自分の人生を変えた出会いをあなたに伝えたいか。成功を分かちあって、世間に恩返しがしたい。みんなが幸せになって欲しい。
何故彼らに教えを授けた人物はこんな尊い教えをわざわざ世の中に広めたいのか。
私にはあなたを加入させても何のキックバックはありませんが、せっかくの御縁を大切にしたいのです。
……みたいな話が続きます。
合間合間に「世界人口が増え続け、仕事のあり方も変わり続けるなかで、絶対に無くならない仕事はなんだとおもいますか?それは不動産業です(*`ω´*)ドヤッ」みたいなトリビアを挟みつつ。
察するところ、この自称ビジネスマンさんはネットワークビジネスの親玉に相当入れ込んでいて、親玉やその側近たちのセミナーで聞いた話をほぼそのまま私に話しているのでしょう。
彼はもう3年も今のネットワークビジネスのグループに属しているそうです。
明日は親玉の側近が名古屋で講演会を開くのですが、なんとカバン持ちの大役を任せられたらしく、感動に打ちひしがれていました。
彼はいずれグループ内での自分の序列を上げて、選ばれたメンバーしか参加出来ない特別なセミナーに参加して、想像も出来ないような成功を手にすることを夢に描いています。
これもどこかで聞いたことのある話ですね。
誰かのあやつり人形になってはいけない。(戒め)
率直に言って
何ともおめでたいことです。
私は彼らの親玉の教えがいかに素晴らしいかは知りません。実際に聞いたわけではないので。
しかし、私の目の前に居たのは自分の操縦桿を完全に他人に渡してしまって、自分が本来やるべき日々の努力を積み重ねようともしない、ただのお人形さんでした。
彼らの教祖様が彼らを導いた結果がこれなら、その教祖様の正体も底が知れています。
間違っても、彼らが信じるように彼らを幸せにしてくれる人ではないはずです。
「成功」を願っています
逆恨みされるのも嫌だったので、私も多くは語りませんでしたが、彼らが本当に自分のやるべきことに目覚めてくれることを祈る限りです。
どんなに拙くても、自分の頭で考えることを始めない限り、誰かのカモにされるだけだと私は思います。
彼らが彼らの信じるような「成功」を手にすることを願っています。
好奇心に負けてノコノコ出向いてしまいましたが、今後は彼らのような人を見たくないので、次からは同じような案件には行かないつもりです。
インプットとアウトプット
最近ブログを書き始めて分かったのですが、私はこれまでのインプットが少なかったです。
例えば、人様に有益な情報を提供したいという気持ちはあれど、いざ筆を取ると薄ーい話しか出てこない…みたいな(;・∀・)
今までサボってきたツケにようやく気が付きました。
ブログを書く頻度を削って、他の人のブログや本を読む時間を増やそうかとも思います。
アウトプット大全
しかし、いい本を見つけました。
精神科医の樺沢紫苑さんが書いた「学びを結果に変えるアウトプット大全」です。
今日読みはじめたので詳しい内容はこれからですが、我々の想像以上にアウトプットが、アウトプットこそが大切であると説かれています。
断言しましょう。圧倒的に結果を出し続けている人は決まって、インプットよりアウトプットを重視しています。
学びを結果に帰るアウトプット大全、005ページより。
インプットも大切だけど、アウトプットはその倍以上やらないといけないのか…。
そう考えると、内容はともかく自由時間の結構な時間をブログに使っている、今の生活はそれほど間違ってはいないのかと思いました。
ただ、本来、アウトプットの種類はブログ以外にもあります。
もう少しこの本を読み進めて、日常のあらゆるシーンを成長に生かすコツとそれを実践するきっかけを得たいですね。
前向きにいきます
なんや!俺はできる子やったんや!
これは単純に記事を書くのに時間がかかってるからインとアウトの時間比率がアウトに傾いてるんじゃなくて、俺が大成する鱗片があったからなんや!
これは決して現実逃避やなくって、自分の可能性を喜んでいるだけなんやで!
燃えてきたー!\( 'ω')/ウオアアアアアア!!
オカンへ。今日も私は元気です(´^q^`)
ベトナム人100人とバスツアーに行く話
ベトナムのスイーツ。餅やナッツが入ったかき氷みたいなやつ。
どうも、見習いベトナムブロガーのブルーです。
前回の話から私はどうもベトナム人達に気に入られたみたいで、ちょいちょい交流が続いています。
ベトナム人にこき使われた なう - 雨がふれば映画屋が儲かる
彼らも待ちに待った旧正月(ベトナムは中国と同じで旧正月を祝います。)が近づいていて、テンションが上がってきているようです。
そんな中、例の夜中に仕事を依頼してきたベトナム人から驚くべき提案がありました。
ブルーさん、スラカワ行きまショウ
奴を手伝った2日後、電話がありました。
奴「ブルーさん、この間は本当にありがとゴザイマシタ。」
私「ああ、別に気にしないで。提出には間に合った?」
奴「はい、大丈夫デス。今度お昼ごはんおごりマス。」
私「当たり前じゃw でもまあ楽しみにしてるお( ^ω^ )」
奴「ブルーさん、日曜日ヒマですカ?チュラカワ…?スラカワ行きましょう。寒い、雪ある。」
私「?」
まだ行ってないので、写真はイメージです。
寒い、雪ある、すらかわ…。あっ...(察し)
察しのいい方や岐阜県の出身者なら、奴がどこのことを指しているのかピンとくるかもしれません。
そう、岐阜県の白川郷です。
しかも、近隣に住むベトナム人が100人ぐらい集まって、朝の6時から複数の大型バスで出発するというビッグイベントです。
なお、日本人は私だけw ありがたいんだけど、ベトナム語一切話せんのだが(´^q^`)
日本にいながら外国にいる、そんな経験をなぜか私はよく体験します。
とりあえず、行ってきます
めったに無い機会ですので、行こうと思います( ̄▽ ̄;)
てか、初めての白川郷をまさかベトナム陣営から眺めることになるとは思わなかったお…。
人生何があるか分からないですね。
NISA口座を他社に移管する時の注意 初歩中の初歩編
どうも、久しぶりに投資関係の記事を書くブルーです。
いまSBI証券で開設しているNISA口座を楽天証券に移管、かつ積立NISAに切り替えるという手続きをしています。
そこで、極めて初歩的なミスをしてしまったので、それについて書きたいと思います。
当たり前のことなんですが、忘れると1週間は時間を無駄にするのでお気をつけを。
それは何かと言えば…。
あ、引越ししたのに住所変更忘れてた!
はい、今思ったでしょ? (´・д・`)バーカって。
面目次第もございません。そのうちやればいいやって後回しにしてたんです。
住所変更の手続きが完了しないと、NISA口座の移管手続きが出来ないのです。
ちなみに、移管など各種の変更手続きはホームページ上から申し込めますが、変更を確定させるには書面でのやり取りが必須となります。
私の場合は、今回、以下のような流れを辿っています。
- SBI証券から住所変更の書類を送ってもらう。
- 住所変更の書類を返送し、住所の変更完了を待つ。
- SBIからNISA移管の書類を送ってもらう。
- 移管の書類を返送し、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を送ってもらう。
- 上記の通知書を添えて、その他NISA口座開設の申し込み書類と一緒に楽天証券に送る。
- 楽天で審査が完了すれば、晴れて楽天でNISA枠が使える。
参考: 金融機関変更によるNISA口座(NISA/つみたてNISA)開設 by SBI証券
証券口座を開設したことのある方なら分かって頂けるでしょうが、書類を集めたり送ったりするので、結構時間がかかるのです。
なお、1.と2.が完了するまで1週間以上かかっています。完全な時間の浪費です。
やっちゃったねw
これも私の独自性ってことで(・ω<)
こんなマヌケなミスをして、なおかつそれをブログに晒すのは私ぐらいではないでしょうか?(´^q^`)
皆さんは同じような手続きをする際に「ああ、そういえばブルーとかいう底辺が住所変更忘れて時間を無駄にしてたったけ」
と、思い出して頂ければ幸いです。
皆さんの笑いものになって、自信を持ってもらうのも私のミッションですから。
なんてねw 反省します。
あと1週間でブログを初めて1ヶ月
あと1週間でブログを開設して1ヶ月になります。
何が自分に書けるか、何が皆さんのためになって、たくさん読んでもらえるのか…。
まだまだ試行錯誤中です(;・∀・)
書いていて自分のためになり、読んでもらって多少なりとも人様のお役に立てる… そんなブログを早く作りたいです。
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ベトナム人にこき使われた なう
最近、ベトナム人の友達ができました。
勉強熱心でいいですね。
ただ、夜中に急に仕事を頼まれまして、ちょっと困りました。
締切が迫っているみたいなんですが、正直もっと早く言って欲しかったです。
まだベトナム人の特性を掴みきれていないのですが、毎回こんな感じだとちょっと困るなぁ…。
事の起こり
昨日、友達のベトナム人が日本語を勉強したいので、夜中に電話させてくれと言ってきました。
で、待っていたのですが、その日は連絡がないまま終わりました。
朝になってメッセージが届き、昨日の夜は友達のパーティがあって忘れてしまっていたと言われました。
アカンやろ、と思いつつも今夜は電話するからと言われ、律儀に電話を待っていました。
あれ?また連絡ないやん?
約束した時間になっても、また連絡が来なかったんですよ。はい。
でも、そこは私も大人です。
「今夜は電話しなくてもいいのー?」みたいな確認のメッセージを送りました。
その30分後にようやく電話が来ました。
また忘れていたらしいw
何なんだコノヤロウ(#^ω^)ピキピキ
今度は近々開催されるベトナムと日本の交流会の出し物の用意で頭が一杯になっていたらしい。
交流会には私も招待されているので存在は知っていました。
今日は一日中その用意をしていたとか。
「締め切りがあさってなんデスヨ。」
ベトナム政府が制作した、投資・観光誘致用のビデオ映像の日本語音声版があります。
奴が考えていたことは、会場ではその映像の英語版かベトナム語版を流しつつ、自分はそれを背景に日本語版の内容を朗読することで、二重音声でお客さんに鑑賞させるつもりだったみたいです。
Quảng bá về Việt Nam bằng tiếng Nhật - YouTube
ベトナムの素晴らしさについて、7分程度日本語で解説がされています。他にも英語音声版などがあります。(なお、映像は同じ)
しかし、締切があさってらしく、日本語音声版を文字に起こすのが難しすぎて、パニックになっていました。
ブルーさん、オネガイシマス!
まあ、人が話している内容をそのままタイピングし続けるのは、我々日本人でも骨が折れる訳で、たどたどしい日本語しか話せないなら尚更です。
あー、それは大変やね。と思っていたら…
「ブルーさん、オネガイ!ビデオ見て、言ってることを日本の文字で書いてクダサイ。」
いやー、驚いた。フィリピン人もビックリだわー。
だって君、今は夜中の23時やで?
あ、フィリピン人だったら、締切忘れてたー(・ω<) テヘペロで済ませちゃうかw
※一方で、それがフィリピン人の魅力でもありますが。
ええ、やりましたとも。奴は寝たけど。
7分半の映像の文字を全部テキストに起こしましたよ。
手戻りがあると嫌だったので0.25倍速で再生してたから、完成に小一時間かかった。
私は外国人に甘すぎなんですかねぇ…?押しに弱い自分が憎いお。
奴?完了のメッセージ送ったけど返事ないので完全に寝てますねw チックショウwww
ラブアンドピース!
今日のところは、今度の交流会が成功するための貢献をしたという事で納得しておきます。
ベトナムと接点を持ったのは最近の事なので、まだ詳しくは彼らの文化を掴めていません。
しかし、こう気ままにやられると正直ちょっと困りますね。奴が特に気ままなだけかもしれないけどw
ああ、ねむた ⊂⌒っ´ω`)っ
次会ったら絶対飯おごらせてやる。
トルコから来た兄弟分
人間の縁は不思議なもので、育った文化や年齢がまったく違っても仲良くなれる人がいます。
私の場合は特に自分より年上の方や外国から来た方との相性がいいようです。
そういった方は私が知らないことを知っていたり、何らかの自信があったりする場合が多いです。
ポジティブな意味で、私の態度も無意識のうちに変わっているのかもしれませんね。
ファーストコンタクト
冒頭の写真の彼は40代のトルコ人で、彼とは3年位の付き合い(断じてゲイ的な意味では無い)になります。
もともとは私の会社が入居していた大型ショッピングモールに、彼の務める店も入居していたことがきっかけです。
従業員用の食堂にマッサージ機が置いてあって、彼に使い方を教えたのが最初でしたね。
思い返すと、機械の使い方から外国人と仲良くなる可能性が私の場合は高い気がします。
外国人労働者は大変だよ…
外国人労働者は本当に大変です。
高度で特別な技能(ITとか法律とか)が無ければ、基本的には日本人があまり好まない仕事をしなければならないからです。
決してバカにする訳ではないのですが、誰が好き好んで外国に来てコンビニの店員や解体作業に従事したいというのでしょうか?
「自己責任」と言ってしまえばそれまでですし、知った上で働きに来ている人もいるので何とも言えませんが。
仲間を搾取するクズもいる
ただ、彼らの苦難は仕事だけではありません。時には頼るべき同郷人からも搾取されかねないのです。
私の兄弟分も同じトルコ人の社長に搾取されています。
給料は変わらないのに延々とサービス残業を強いたり、就労ビザの更新など役所関係の手続きが必要になる度に法外な手数料を彼に要求します。
そのくせ、自分は普段従業員を監視するモニタールームでふんぞり返って、時々バカンスに出かけては豪遊しているのですから救いようがありません。
しかし、そうした社長のもとで働くスタッフは、あるいは無知だったり、あるいは就労資格を握られていたりで簡単には逆らえません。
他の店に移籍するのも手ですが、コネや繋がりがものを言う世界であり、なかなかそれも難しいようです。
悲しみがあなたを深くえぐればえぐるほど カリール・ジブランの詩を読んで
カリール・ジブラン「喜びと悲しみについて」
そこで、ひとりの女が言った。お話ください。喜びと悲しみについて。
アルムスタファ(預言者)は答えて言った。
あなたの喜びは、悲しみの素顔。
笑いのこみあげてくる井戸は、しばしば涙で溢れています。そういうことなのです。
悲しみがあなたの存在をえぐれば、えぐられたところにそれだけ喜びをたくわえることが出来ます。
あなたが葡萄酒を受ける杯は、まさに陶工のかまどで焼かれたあの杯ではありませんか。
あなたの心を慰める楽器、リュートは、もとは小刀でくり抜かれたあの木ではありませんか。
嬉しいときには、自分の心の奥をのぞき込んでごらんなさい。すると見つけるにちがいありません。かつては悲しみの原因になっていたものが、今は喜びの原因となっていることを。
悲しくて仕方のないときも、心の奥をのぞき込んでごらんなさい。すると、気づくにちがいありません。かつては喜びであったことのために、今は泣いているのだ、と。
あなたがたの誰かが言います。「喜びは悲しみに勝る」と。すると或るひとが言います。「いや、悲しみの方こそ」と。
しかし私は言います。喜びも悲しみも分けることは出来ません。
両方とも連れそって来て、一方があなたと食卓についているとき、忘れてはなりません。もう一方はあなたの床に眠って待っているのです。
まことにあなたは秤のようです。悲しみと喜びのあいだに懸かっていて、空のときにだけ静止し、平衡をたもちます。
宝の持ち主が、自分の金と銀を量ろうとあなたを持ち上げるとき、あなたの喜びと悲しみも上がり下がりせざるを得ないのです。
カリール・ジブラン『預言者』(佐久間彪訳、至光社、1984年)
この詩について思うこと
人間は誰しも悩んだり、悲しんだりします。
ただ、どれぐらいの時間で気持ちを切り替えて前に進めるのかは、その人の心構えやその人にとっての問題の大きさによるでしょう。
また、「禍福は糾える縄の如し」という言葉もありますが、いつ福が現れるかは誰にも分からないし、禍がいつ訪れるかと心配するのもまた人情です。
すべてを受け入れて生きていけるようには、どれほどの経験が必要なのだろうか。
ただ、先の事が分からないのは誰しも同じであるから、可能であるならばこの詩に書いてあるような心持ちで割り切って生きていくのが一番建設的だと私は思います。
運と不運の総量は釣り合いが取れているというのは、今いちパッとしない人生を送ってきた私にはありがたい話です。
都合のいい部分にフォーカスしていきたいと思います。
木鶏会なる会があってな…
どうも、ブルーです。
私の会社には変わった取り組みがあります。
それは、致知出版社という会社が出版している「致知」という雑誌の読書感想文を発表し合う木鶏会という会です。
冒頭の詩は致知1月号の特集に、解説記事とともに掲載されていたものです。
「え?自己啓発ですか?」とか「サービス業特有の精神論ktkr」とか「洗脳教育乙」とか、色々ご意見はあるかと思いますが、意外とまともな会です。
社長がこれをアルバイト含めた全員にやらせるって言い出した時は頭がクラクラしましたが、真面目に読むとなかなか為になります。
(ちなみに、致知は1冊千円します。うちはバイトを3桁雇ってるから…。)
私の会社の社長は精神面の修行(宗教ではない)や、変わった健康法に凝るところがあります。
まあ、要するに典型的な代々続いているお金持ちなんです。はい。
木鶏会についても社長がハマり、それを事業所ごとに月一でやるように指示されています。
致知出版社公式サイトより。余裕のある偉い人達が好きそうな要素がてんこ盛りです。
意外とやってみれば
最初に木鶏会について聞かされた時は「この会社大丈夫か?」と本気で心配しましたが、慣れれば案外いいものです。
身分の高そうなおじ様の中身が空っぽだったという話はよくありますが、食わず嫌いせずにこういう小難しい雑誌も読んでみると意外と楽しいものです。
致知は1冊千円ですが、ヤフオクとかにも出品されているそうなので、ご興味のある方は1度読んでみて下さい。
ん?
うちはバイトにも致知配ってるけど、まさかヤフオクに出品してないよな?
ちょっと心配になる今日この頃です。